聖書の言葉

十字架による罪の赦し

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先日、イエス様を生涯の救い主として受け入れて、すでに救われた方から、「罪だと分かって、罪を犯してしまった、このことについてずっと祈っているが、罪が赦された気がしない」という主旨のツイートを、私のツイッター投稿に対する返信の形でいただきました。

このことでは、かつて私も苦しみ、クリスチャンにとって大事な問題なので、自分の振り返りも兼ねて、改めて考えてみたいと思います。全体を、1.聖書の正しさ、2.罪の赦し、3.罪の解決、の3点に分けてお話します。

1.聖書の正しさ
まず、信仰の前提に関することですが、聖書は全く間違いのない「神の言葉」であるという信仰の土台に堅く立つ必要があります。これは、もし自分の考えや感覚、また人のアドバイスが、聖書の御言葉と食い違った場合は、聖書の方が正しく、それ以外のものの方が間違っていることを、堅く信じるということです。

みことばのすべてはまことです。
(詩篇 119.160)

あなたのみことばは真理です。 
(ヨハネ 17.17)

この「聖書が完全に正しい」ことは、イエス・キリストを生涯の救い主として受け入れた人は、すべて御霊(聖霊)をいただいていますから、その内住の神、キリストである御霊ご自身が、そのように確信させてくれるはずです。

他方、このことは、現実の生活では、即座には信じきれないこともあります。なぜなら、私たちは、救われる前は、自分を信じて、自分の考えや感覚に従って生きてきたため、救われた後も、長年の習慣で、つい自分の感覚の方を正しいと信じてしまうからです。

ですから、もし自分の感覚が、聖書の御言葉と食い違った場合は、上記のような聖書の御言葉の上に堅く立ち、聖書の方が正しく、自分の感覚の方が間違っていると、意識的に認識を修正していかなければなりません。

この聖書の無謬性(全く間違いのないこと)を信じることは信仰の土台になります。もし、ここに妥協や疑念があると、試練が来た時に、信仰の全体が崩れ落ちてしまうので、御霊の助けによって100%確信する必要があります。なお、解釈論などは、別の論点になるので、また別の機会に扱いたいと思います。

2.罪の赦し
次に罪の赦しです。人間の罪の赦しは、イエス様が十字架上で血を流されたことによって成就されました。これは次項で扱う「罪の解決」と同時に起きたことであり、一体化したポイントですが、分けてお話した方が分かり易いので、便宜上分けてお話します。

私たちの罪は、イエス様が十字架上で流された血によって、すでに赦されました。約2千年前にイスラエルの地でなされたことが、いま日本にいる私たちに効力を及ぼしていることからも明らかな通り、これは永遠の次元で成された神の御業です。

そして、この赦された「罪」には、私たちが神に背いた原罪をはじめ、そこから派生する様々な悪い思い、悪い行いの全て、過去、現在、未来のすべての罪を含んでいます。これが全て、イエス様が十字架上で流された血によって、すでに赦されているということです。

私たちは、この御子のうちにあって、御子の血による贖い、すなわち罪の赦しを受けているのです。これは神の豊かな恵みによることです。
(エペソ1:7)

わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたのそむきの罪をぬぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない。
(イザヤ43.25)

そして、この「罪の赦し」は、その人がそれを心から「信じれば」、その人のものになると聖書に書かれています。つまり、信じれば、その人の罪が、現実問題として完全に赦されたことになる、ということです。パウロは、クリスチャンを迫害した人でした。その人が、下記のような証しができたという背景も考え合わせると、この罪の赦しの深さと広さを推し量ることができます。

今は、律法とは別に、しかも律法と預言者によってあかしされて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じる信仰による神の義であって、それはすべての信じる人に与えられ、何の差別もありません。
(ローマ3:21-22)

人が義と認められるのは、律法の行ないによるのではなく、信仰によるというのが、私たちの考えです。
(ローマ3:28)

そして、さらに加えて言えば、人間は弱いもので、罪と分かっていても、それに吸い寄せられて、罪を犯してしまうことがあります。しかし、イエス様はそうした私たちの弱さも、私たち以上にご存じです。それも含めて赦されているのです。

私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。
ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。
(ヘブル4:15-16)

なお、ここで大事なのは、赦された実感があるかどうかではありません。聖書にそう書かれているから、それを真実だと信じるということです。ここでも、先ほどの「聖書に書かれていることの方が正しいと信じること」が問われてきます。

実感は、信じた後で、ときには時間が少し経った後で、与えられます。実感があるから信じるのではなく、信じるから実感できるようになるのです。これも御霊の助けによります。

そして、もう一つ大事な点は、罪が完全に赦され、未来の罪も赦されているから、罪を犯しても良いことになるかというと、絶対にそんなことはないということです。罪を犯してはいけないのです。

それではどうなのでしょう。私たちは、律法の下にではなく、恵みの下にあるのだから罪を犯そう、ということになるのでしょうか。絶対にそんなことはありません。
(ローマ6:15)

未来の罪も赦されたからと言って、罪を犯してはいけないのです。正確に言えば、罪の赦しを受けた人は、おのずと罪を犯すことができなくなるのです。これは、次の「罪の解決」の論点につながっていきます。

3.罪の解決
イエス様は、十字架上で死なれ、葬られて、三日目によみがえられ、いまも生きて働いておられます。そしてイエス様は、十字架にかかって死なれ、葬られた時に、私たちの罪の身体をも死に至らしめ、三日目によみがえられた時に、永遠のいのちをもって、私たちをも新たに生まれ変わらせてくださいました。これを、共なる死と復活と言うことがあります。

私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書の示すとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に従って三日目によみがえられたこと、また、ケパに現われ、それから十二弟子に現われたことです。
(第1コリント15:3-5)

神はご自分の御子を、罪のために、罪深い肉と同じような形でお遣わしになり、肉において罪を処罰されたのです。それは、肉に従って歩まず、御霊に従って歩む私たちの中に、律法の要求が全うされるためなのです。
(ローマ8:3-4)

私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。
(ガラテヤ2:20)

つまり、言い換えれば、私たち信じる者は、かつての罪にまみれた古い人としては、すでに死んでおり、新しい人として、イエス様にあって生まれ変わったので、霊的な次元では、罪を犯す力を失ったということなのです。

私たちの古い人がキリストとともに十字架につけられたのは、罪のからだが滅びて、私たちがもはやこれからは罪の奴隷でなくなるためであることを、私たちは知っています。
死んでしまった者は、罪から解放されているのです。
もし私たちがキリストとともに死んだのであれば、キリストとともに生きることにもなる、と信じます。
(ローマ6:6-8)

ただ、ここが大事な点なのですが、私たちは霊にあっては、このように既に生まれ変わっているのですが、肉にあっては、肉体はまだこの世にあるので、まだ罪を犯す可能性が残っているということです。そのため、私たちは、常に警戒して祈り続け、御霊の助けによって、罪から離れて、聖い生活を送ることが求められています。

概要としては以上となりますが、「罪の赦し」というポイントに改めて絞って言えば、イエス様を生涯の救い主として受け入れた人は、実感の有無に関係なく、罪が既に完全に赦されている、ということになります。理由は、聖書にそう書かれてあるからです。

もし、この点をどうしても信じられない場合は、次の御言葉を支えに、確信を持って信じることができるように、イエス様に直接祈ってみてください。この「罪の赦し」を信者が信じ、自分のものにするのは、イエス様の御心そのものですので、その祈りは叶えられます。

何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。私たちの願う事を神が聞いてくださると知れば、神に願ったその事は、すでにかなえられたと知るのです。
(第1ヨハネ5:14-15)

なお、「イエス様による罪の赦し」をより正確に知るためには、ぜひ、ローマ人への手紙を改めて読んでいただければと思います。また、4つの福音書、ガラテヤ書、コロサイ書、エペソ書、旧約のイザヤ書、詩篇なども、このポイントを理解する大きな助けになると思います。聖書そのものを繰り返し読むことによって、罪を赦されたことを確信できるように、イエス様によって直接導かれると思います。

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